一足早く、金メダル男
わたしは先週行われた横浜アリーナでのコンサートで"知念侑李"をしっかり目に焼き付けて、明日からの日常の糧にしようと思っていた。
結論から言う。撃沈であった。
その公演はスタンドだったためスタトロの一瞬に全てを賭けていた。
しかしあるあるだろうが、反対を向いてしまいファンサどころかお顔を拝むこともできなかった。
周りは担当を問わず『伊野尾くんと目合った!!』などと騒がしいが、わたしはとにかく視界に入ることができなかった、ファンサがもらえなかったというより顔がそばで見られなかったことがひどく残念だった。
温度差が激しかった。
夏と秋の横アリの大きな違いがFrom.の存在であったが、重度のヲタクであればこの曲を聴いて何かしら思うところがあると思う。
今までに何度コンサート等で目にしているかではなくその日その時の姿を見たいのである。
前置きが随分長くなってしまったが、こういうわけで前日夜まで仕事だろうと住んでいるのが交通の便がよくないところだろうと関係なく、名古屋に行かない選択肢はなかった。
仕事終わりで夜行バスに飛び乗り、まさかの4:30に名古屋に着いてしまった。
昔から頻繁にコンサートもあるが、なぜか名古屋には日程など縁がなく、プライベートで名古屋に来たのは初めてだった。
映画は笑いあり切なさあり。
まず言いたいことは知念担であればそれだけで楽しめる内容になっているということだ。
とりわけ高校の文化祭のシーンはそれだけで映画代を払えると思ってしまうほどだ。
全体としては創作ダンス、がっつりのダンス、スポーツ類といった身体能力を発揮している姿が見られる。
変顔をはじめ表情やしぐさなどあらゆる魅力が詰まっている。
泉一として観客が感情移入することもできるし、いってしまえば知念の魅力が凝縮された映画でもある。
基本的には挫折続きで人間関係等悲しいものが多い。
それでも客席からは笑い声が聞こえる。そんな映画だ。
映画はとてもテンポがよかった。
個人的にこの一か月で映画館で三本映画を見た。
四月は君の嘘、超高速参勤交代リターンズ、そしてこの金メダル男である。
基本的に、少なくともわたしが観る映画は短い期間、せいぜい一年という期間についてじっくり描かれているものが多い。
あるいは一気に飛ぶようなものである。
そんな中、正直『えっ?もう?』という感じでどんどん泉一の時間は流れて行く。
ものすごく早く映画が終わった気がした。
実際は時間も経っていたのだが。
あらゆることに手を出して、周りからは一本に絞れと言われても聞き入れず、最終的にはやり残したことはないと言って人生を全うできそうな泉一の生き方は素敵だと思う。
栄枯盛衰というように有名になったとしても長くは続かない。一番を取るぞ!といってとっても転落人生(文字通り)となることもある。
とはいえ、泉一の周りの人が揃いも揃って目に見えて大出世してしまうだけで、その人もまた同じように今が一番輝いている時なのかもしれない。
泉一も常人には太刀打ちできないタフさと潜在能力を秘めている。
具体的に何を成し遂げて来た半生だったかは映画を見てのお楽しみである。
そんな映画を見終わってから、内村監督と共にヤング泉一こと知念侑李は登場したわけだが、
映画中の例の黄色い姿とは全く違うかっちりした衣装がたまらなく好みであった。
わたしは2年前の超高速参勤交代の舞台挨拶にも行っているのだが、定位置で一定の時間姿を見続けられる舞台挨拶は、コンサートよりも短いがとても充足感を得られる時間であり好きだ。
軽いレポはTwitterに書いたし、他の方も書いているだろうからそちらを参考にしてほしい。
映画の内容について文字数もあり詳しくはなかなかTwitterで触れられていないため、
少しでも多くの人が足を運んでくださることを願い、この記事を書くに至った。
なにより見て驚くのはキャストの豪華さであろう。
今売り出し中の人だけでなくみんなが知っている人が次から次へと出てくる。
節度ある行動ができれば、何を見に行くかは自由である。
感覚には各々差があるだろうが、まずは是非観に行ってほしい。